【SWSH】S29使用構築 変則ゼルネネクロ改【最終48位 R2011】

 

S29お疲れさまでした。
良い成績を残せたので構築記事を書きました。

TN:しゃのわーる
最終成績:48位 R2011

使用構築はS28の構築を改良したもののため、この記事は簡略なものにとどめ、記載のない内容は前期の記事に準じます。もしレンタルを使用していただく方がいる場合はこちらの記事とあわせて読んでいただければと思います。特に勝率の出しやすい対カイオーガザシアンへの立ち回りについては詳細に記載してあります。

↓前期の記事リンク

chatnoir-pocket.hatenablog.com

 

また前期の構築をベースとした都合で技と調整の変更内容を先に説明する必要があるので、本記事では個体解説の後に構築経緯や立ち回りについて記載します。

以下常体

 

個体解説
 ゼルネアス
 ネクロズマ
 ガマゲロゲ
 ガオガエン
 ランドロス
 ロトム

構築経緯と立ち回り

あとがたり

 

【個体解説】

 



ゼルネアス@パワフルハーブ
特性:フェアリーオーラ
性格:おくびょう
配分:C252 D4 S252
技構成:ムーンフォース ドレインキッス いわなだれ ジオコントロール

変更なし。他のポケモンの型変更によってより通しやすくなった。

 

 

ネクロズマたそがれのたてがみ)@ゴツゴツメット
特性:プリズムアーマー
性格:わんぱく
配分:H:244 B252 C4 D4 S4 (前期:H244 B124 S140)
技構成:メテオドライブ ねっぷう つきのひかり めいそう
(前期:メテオドライブ じしん つきのひかり りゅうのまい) 

メテオドライブと瞑想熱風を併せ持つ変則型で採用。対策してくる鋼タイプを誘って倒すことができる。
瞑想は暴風で拘らせたサンダーを起点にするなど想定していない場面でも役立った。

 

ガマゲロゲ@カゴのみ
特性:ちょすい
性格:しんちょう
配分:H252 B4 D252
技構成:パワーウィップ ステルスロック ねむる どくどく

変更なし。対カイオーガと対カバルドン+水地面枠を担う。

 

ガオガエン@あつぞこブーツ
特性:いかく
性格:なまいき   (前期:しんちょう)
配分:H252 B4 D252 (S0個体に変更)
技構成:バークアウト かえんほうしゃ おにび すてゼリフ 
(前期:バークアウト しっとのほのお まもる すてゼリフ) 

ロトムとの兼ね合いで守る⇒鬼火に変更、これに伴い炎技は嫉妬の炎⇒火炎放射に変更した。
基本的に対黒バドレックス枠としてのみ選出する。選出画面ではイベルやナットに圧をかけるのが仕事。
カバルドン意識で最遅個体を採用した。

 

ランドロス(れいじゅうフォルム)@たべのこし
特性:いかく
性格:わんぱく
配分:H228 B196 D60 S28
技構成:じしん いわなだれ ビルドアップ みがわり 

変更なし。ガマゲロゲで勝てない電気タイプ(草技持ち)、ナットレイテッカグヤ、高火力物理ポケモンをまとめて対策する。

 

ロトムウォッシュロトム)@こだわりスカーフ
特性:ふゆう
性格:おくびょう
配分:H252 D4 S252
技構成:ボルトチェンジ ハイドロポンプ あくのはどう トリック
(前期:ボルトチェンジ ハイドロポンプ おにび トリック)

鬼火⇒悪の波動に変更。強力なポケモンの対策を1体に任せきらず他のポケモンと合わせて対策することを考える上で、非常に広い範囲を受け持つことができる優秀なポケモン

 

【構築経緯と立ち回り】

S28の構築の使用感が良かったため、並びは変えずに型だけ変更しながら使用することとした。
改善したいと感じていたのは下記の3点。
ナットレイテッカグヤに対して選出択になる
②黒馬バドレックス入りに対する勝率が低い
③飛行技(ダイジェット)が無い

①②を解決するため、日食ネクロズマの型変更およびロトムガオガエンの技変更を行った。
③についてはランドロスを珠アタッカーに変更することで満たそうとしたが、ランドロスの型が以前通り残飯身代わりの方が使用感が良かったため今回は保留した。


①選出択の解消 ⇒ ネクロズマの型変更
例えばカイオーガザシアンに対してはロトムネクロズマガマゲロゲと選出することが望ましい。しかしナットレイテッカグヤが同居している構築が上位で散見され、物理型ネクロズマの技構成では対処が難しかったため、そのような構築に対して対策枠のランドロスを投げるか否かといった選出択が発生していた。そこでネクロズマに熱風を採用し、ロトムのトリックなどと合わせて対策を行い、ランドロスを絡めない選出を可能にした。

この際、前期は相手の日食ネクロズマをこちらのロトム+日食ネクロズマ地震で対処していたが、上記の変更に当たり熱風単体では相手のネクロズマを押していくことができなくなってしまったため瞑想を採用。鋼技も特殊技にすることも考えたが、対ゼルネアス(メタモン)などを想定した際に押し切られたくなかったのと瞬間的な火力が欲しかったためメテオドライブで続投した。
また龍の舞を不採用とすることでS振りが生きる場面がなくなったので努力値をHB振りに変更した。

この技構成としたことにより複次的に、きつい並びの一つであったナットレイとHBポリゴン2を採用しているホウオウ軸に対して並び単位で有利を取りやすくなった。
下記組み合わせで対応出来る。
ナットレイ+ポリゴン2⇒ネクロズマ(瞑想+熱風)
・ポリゴン2+ホウオウ ⇒ゼルネアス(ジオコン+雪崩)
・ホウオウ+ナットレイ ⇒ランドロス(身代わりビルド+雪崩)
3体とも選出された場合もネクロズマに宿木を撃ちに来るナットレイに熱風を当てて引かせてしまえばゼルネアスが通るため、プレイング次第で崩していくことができた。

呼びやすい鋼をランドロスネクロズマで誘って倒し、よりゼルネアスを通しやすい構築となった。

 

②対黒バド ⇒ ロトムの技構成(+ガオガエンの技構成)
スカーフ水ロトムに悪の波動を採用することで対黒バドをガオガエンだけに一任せず、ロトムと合わせてみることができる。
ただしスカーフ黒バドが環境に多く、採用されていやすいリーフストームロトムが耐えないため、ロトムと黒バドの偶発対面は基本的にガオガエンに引いてから様子を見つつ対処するプレイングが必要。悪の波動が真価を発揮するのは相手がステロ+スカーフトリックでガオガエンを崩しにきた場合であり、特にS27で結果を出した強力な並びである襷ランド+スカーフ黒バド+ザシアンに対して、先発ロトムガオガエンネクロズマで(ハイドロポンプの命中率が絡むものの)非常に安定して対応することができた。

 

ガオガエンの技構成についてはロトムの鬼火を不採用としたため、少しでもミミッキュや悪ウーラオスに対して抗うルートを増やすべく使用率の低かった守るの代わりに鬼火を採用。それに伴い嫉妬の炎は威力を求めて火炎放射に変更した。

 

なおロトムに鬼火がなくなった影響でカイオーガザシアン構築に入っている悪ウーラオスがかなり重くなっている。
ほぼ選出されなかったので今回は切り捨てる形としたが、以後改良を加えるならまずはこれを解決したい。

 

【あとがたり】

前期以上の成績を残せてとても嬉しいです。
プレイングに依存する面があるもののカイオーガザシアンがトップメタにいる限りは最低限の勝率は保証される構築で、S29上位での対戦においても構築単位で有利をとれる試合もそれなりに存在したので流行によってはより上位に食い込めるポテンシャルを持つ構築だと感じています。まだこの環境が数か月続くので複数ROMで時間をかけて対戦できる時間があれば、もっと煮詰めてさらに上位を狙ってみたいです。

 

質問などあればコメントかTwitter(@chatnoir_p)までお願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

【SWSH】S28使用構築 ゼルネネクロサイクル_対ザシアンオーガメタ【最終92位 R2013】

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S28お疲れさまでした。
久々に最終2桁を達成したので構築記事を書きました。

TN:あいこ
最終成績:92位 R2013

S28で多く結果を出したザシアンカイオーガに対して高い勝率を保てたため、立ち回りを詳細に記載しました。
特定の構築にここまで厚くすると構築のバランスが崩れるという懸念もあるかと思いますが、先期はそれほどまでにザシアンカイオーガの数が多く、また日食ネクロズマを選出してカイオーガ入りに勝てることにはそれなりの価値があったと感じます。参考になれば幸いです。

以下常体

 

構築経緯

コンセプト

個体解説
 ゼルネアス
 ネクロズマ
 ガマゲロゲ
 ガオガエン
 ランドロス
 ロトム

選出と主要な構築への立ち回り
 vsザシアンカイオーガ
 vsイベルタル入り

あとがたり

 

【構築経緯】

①様々な伝説ポケモンが環境に存在し、特に型が複数存在するポケモン(例:ムゲンダイナ、ディアルガ等)を個別に対策しようとすると明らかに6匹では不足すると感じたため、そのほとんどをジオコンを積んで倒すことができるゼルネアスをエースとして採用。

②ゼルネアスが不利をとってしまい、かつ環境に一番多いザシアンに対して、サイクルを回しつつ様々な相手を起点に全抜きを狙える日食ネクロズマを採用。
相手の日食ネクロズマにも抗えるよう、ミラーに弱くない型にする。

③ザシアンの次に多い伝説で、特に日食ネクロズマが不利を取るカイオーガの対策枠を選択。
裏に負荷をかける能力を評価して貯水ガマゲロゲを採用。

④黒馬バドレックスに対して強く、ネクロズマに対して投げられるイベルタル、鋼タイプに対して見た目上弱くないガオガエンを採用。

⑤ゼルネアス、ネクロズマに対して一貫する鋼タイプに強い枠として珠サンダーを採用。
グラードンやエースバーン等の高火力物理ポケモンが重いこと、および地面枠がガマゲロゲだと勝てない電気タイプが存在することが分かったため物理に対して強い地面枠で、ナットレイテッカグヤを誘って倒せる残飯ランドロスに変更。

⑥対マンムーやGヒヒダルマ等の構築の穴を埋めつつ、上位伝説(ザシアン、カイオーガイベルタルネクロズマetc...) を上の5体と組み合わせてみることができるスカーフ水ロトムを採用。

 

【コンセプト】

・流行の構築(今期はザシアンカイオーガ)に対して勝率を出す
・ゼルネアスを軸とすることで、確実に負けてしまう構築を作らない

【個体解説】

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ゼルネアス@パワフルハーブ

特性:フェアリーオーラ
性格:おくびょう
配分:C252 D4 S252
技構成:ムーンフォース ドレインキッス いわなだれ ジオコントロール

調整意図
S:最速(ウーラオスミミッキュランドロス、90族伝説、最速でないイベルタル抜き意識)
C:ジオコン無しで火力を出すため振り切り
D:端数DL調整

対策しきれない有象無象を一掃する枠。困ったらこのポケモンを通すことを考える。
ゼルネ以外で倒せないジガルデやイベルタル等の伝説とヌケニンが組まれている場合に、ヌケニンへの打点がないと負けが確定するためヌケニンを突破できる技としていわなだれを採用。

A下降補正ではあるもののダイロックとして使用する場合はホウオウに対する打点としても十分。
ヌケニン以外については体力とジオコンとダイマがあれば突破できると感じたため、最大火力のムーンフォース、体力管理のためのドレインキッス、採用理由のジオコントロールで技構成は完成していた。
ジオコンを積まずにダイマすることも多かったこととウーラオスを抜きたかったので最速CSとしていたが、素で早いゼルネアスがあまりケアされず、Sが上昇していないイベルタルランドロスを上から倒すなどさまざまな場面で最速が活きた。

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ネクロズマたそがれのたてがみ)@ゴツゴツメット

特性:プリズムアーマー
性格:わんぱく
配分:H244 B124 S140
技構成:メテオドライブ じしん つきのひかり りゅうのまい 

調整意図
S:+1で意地エースバーン抜き
HB:残り(ザシアンのインファイトの乱数意識でなるべく固く)

ザシアンを受けつつ様々なポケモンを相手に積んでいける鋼枠。
ゼルネアスやガマゲロゲメタモンにコピーされた場合の対策も兼ねている。
メテオドライブ以外の攻撃技は日食ネクロズマミラーに強めかつザシアンに最大打点となり、ダイマ時の追加効果も強い地震を選択した。
ガマゲロゲに地面技を採用していないこと、メタモンにコピーされた際水ロトムに打点が無くなることなど、構築としての嚙み合わせもよかった。
エースバーンがやや重かったためSを調整したが、ザシアン受けを安定させることを優先する場合はHB振り切りへの変更も候補に入る。

 

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ガマゲロゲ@カゴのみ

特性:ちょすい
性格:しんちょう
配分:H252 B4 D252
技構成:パワーウィップ ステルスロック ねむる どくどく

調整意図
HD:カイオーガを受けるためHD振り切り

カイオーガを受ける枠で、他には相手のカバルドンやウオノラゴン、水地面勢を相手にする枠。
ねむカゴ型にすることでカイオーガと同時に採用されやすい地面タイプを対策でき、選出をまとめることができた。
眠るを採用することで毒をいれてくる相手にTODできる点もいい。
攻撃技は瞑想カイオーガに強く出ることができ、トリトドンラグラージに仕事をさせないパワーウィップを選択。
投げる構築は限られていたが、思った通りの活躍をしてくれた。

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ガオガエン@あつぞこブーツ

特性:いかく
性格:しんちょう
配分:H252 B4 D252(※実際使用した個体は誤って端数A振り)
技構成:バークアウト しっとのほのお まもる すてゼリフ

調整意図
HD:黒バドレックスを受けるためHD振り切り

主に黒バドレックスに投げる枠で、守るや捨て台詞を絡めてバドレックス側の無理やりな行動にも対処しやすいことを評価した。
持ち物は回復アイテムとしたかったが、バドレックスの特性で木の実が生きない場面が多かったため、痛いステロダメを防ぐ厚底ブーツ
技はみがわりを貫通できる悪技のバークアウト、サイクルを回す捨て台詞までは確定とし、他2枠には炎技が欲しくザシアン後投げが腹立たしかったための嫉妬の炎、択を緩和する守るを選択した。
炎技は他の技でいいような気もしている。
使用感は良かったが黒バドをほとんど一任していて疲弊することが多かったので、後述のロトムに悪の波動を採用して2匹がかりでバドレックスに対応した方がいいが、気が付いたのがシーズン終了後だった。

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ランドロス(れいじゅうフォルム)@たべのこし

特性:いかく
性格:わんぱく
配分:H228 B196 D60 S28
技構成:じしん いわなだれ ビルドアップ みがわり

調整意図
H:みがわり最大効率(実数値193)
HD:無振りテッカグヤかえんほうしゃをみがわりが最高乱数以外耐え
S:準速テッカグヤ抜き抜き
HB:残り

ゼルネアスネクロズマが苦手とするテッカグヤナットレイを誘いながら対策することを最大の役割としつつ、ガマゲロゲで対応できない電気タイプと高火力物理ポケモンをまとめてみる枠。
役割の遂行力が高く、投げた試合は活躍してくれた。
ナットレイテッカグヤを見るため技構成はこの4つで完成している。
一定数ラスターカノンを覚えたテッカグヤが存在したため、どうしても気になる場合はHD振り切り(最高乱数以外耐え)で使う必要があるが汎用性を重視してこの調整とした。

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ロトムウォッシュロトム)@こだわりスカーフ

特性:ふゆう
性格:おくびょう
配分:H252 D4 S252
技構成:ボルトチェンジ ハイドロポンプ おにび トリック

調整意図
S:最速(ザシアン、バドレックス意識)
H:火力アップアイテム無しダイマ技(エースバーンのダイアタック、サンダーのダイサンダー、ミミッキュガマゲロゲのダイソウゲンetc...)を確定耐え
  黒バドレックスの特化アストラルビット確定耐えなど
BD:端数DL調整

マンムーランドロス、Gヒヒダルマ等の直接的な構築の穴埋めから、対ザシアン、カイオーガイベルタル、日食ネクロズマなどを他のポケモンと組み合わせての対策したり、タイプ受けサイクルを成立させたり、トリックで受けを崩したりと珠を取り上げて火力を削いだりと様々な役割を持ち、最後に入ってきたものの間違いなくこの構築の核となるポケモン
このポケモンの体力とスカーフをいかに扱うかが勝率に直結する。
全試合の記録を付けてはいないが選出率は間違いなくトップであり、相応の活躍をしてくれた。
技構成は削りを入れつつ逃げるボルトチェンジ、地面への打点となるハイドロポンプ、役割を遂行するためのトリックまでは確定。
残りの1枠はガオガエンの解説にも書いた通り、鬼火ではなく悪の波動に変更した方が対黒バドレックスに対して勝ちやすく、全体の勝率が上がるものと思われる。

 

【選出と主要な構築への立ち回り】


サイクル構築なので基本的には相手の6体に対応出来る3匹を選出する。
サイクルが回りそうにない場合や選出がまとまらない場合はゼルネアスを通すことを考える。

相手にナットレイテッカグヤがいた場合はほぼ選出されるものと考えランドロスを優先的に選出し、ロトム以外に対して後投げが想定される場面では試合が一発で終わらないような対面であればランドロスに引いてケアしたい。
(不利対面を許すと1匹切らないと宿木展開を阻止することが難しい。)

以下は主要な構築に対する立ち回りを記載する。


vsザシアンカイオーガ
基本的に水ロトム先発、控えにネクロズマガマゲロゲで選出し、ダイマックスは不利を取ってしまった際のケア用になるべく温存する。
現状のザシアンカイオーガ構築にはこの選出で勝てる場合が多く、採用率が高いポケモンに対しての立ち回りを記述する。

 

・ザシアン
ロトムボルトチェンジネクロズマのゴツメで削っていく。
雨が降っていない場面ではネクロズマに引いて、攻撃を受けたら月の光で回復し、剣舞やみがわりをしていた場合は攻撃する。

雨下でガマゲロゲvsザシアン対面を作られた場合ネクロズマに交代読みインファイトかみくだくを当てることで突破を狙ってくるが、ネクロの体力が満タンであれば一度は受け出しが成立するため、受け出しから地震選択で倒すか流すかできる。
(本構築のネクロの調整では特化ザシアンにはインファイト×2で乱数で突破されるため気になる場合はB特化に変更を推奨)

ここでザシアンが交代した場合、カイオーガ以外への引きであればネクロズマを回復できることが多い。
カイオーガへの引きの場合は、相手はザシアンとカイオーガのみでサイクルしていることになるため、交代先への攻撃とボルチェンやゴツメでの削りを合わせて相手の方が先に1体倒れることが多く、倒れた1体に合わせてこちらも1体切って展開することで対処する。

釣り交換などされてザシアンが受からなくなった場合もネクロズマダイマ択に持ち込んだり、こちらもガマゲロゲvsカイオーガ対面からの釣り交換でザシアンにロトムを合わせて消耗を狙ったりと抗う選択肢は多い。
最悪はザシアンがロトムの雨ドロポン圏内に入ればネクロが倒れても勝ち目はあるため、諦めず捲るプレイングを目指す。

 

カイオーガ
ロトムボルトチェンジガマゲロゲパワーウィップ、毒で削っていく。
ネクロズマとの対面ができた場合はガマゲロゲに引き、必要に応じて眠るで回復する。
初手ロトムとの対面は相手が最速スカーフだと抜かれているが、最大打点となる潮吹きもロトムが耐えはするため、相手の構築にマンムーランドロス、Gヒヒダルマなどロトムの体力を残すことが重要なポケモンがいなければボルチェンで入っていい。
(潮吹きを受けてしまうと大幅に削られるため、先の展開が多少シビアにはなる。)

ダイマの場合はダイアタックでガマゲロゲが半分以上削られるため、受け出し後ダイソウゲン⇒ウォールでダイマを枯らしつつガマゲロゲを生存させて水技をけん制しつつロトムのボルチェンやネクロの竜舞で上を取って倒すことを目指す。

身代わり瞑想の場合はみがわりをガマゲロゲパワーウィップで壊し続け、相手のダイマを確認した後ロトムに引いてトリックを入れてロトムを切り気味に動く。
相手が氷技で拘ればネクロに、水技で拘ればガマゲロゲに打点が無いため無力化できる。
+1までであればガマゲロゲがダイアイス+霰ダメ+れいとうビームを大体耐えるのでロトムを切った後ガマゲロゲを出して眠るで回復しながら技を確認し展開を取れる。+2以上の場合はネクロのダイウォールで技を確認して動く。

眠る瞑想は当たらなかったが、身代わり瞑想と同様にトリックを入れて対策するつもりだった。

いずれの型でも無傷でガマゲロゲを対面させられた場合はステロを撒きたい。
絶対零度は一撃で被弾しなければなんとかなることが多いが心臓に悪い。

 

・サンダー等の珠ダイマエース
ザシアン入り構築の性質上初手で投げられることが多いので、ダイマが疑われる場合はトリックから入る。
珠を取り上げて火力を削げばロトムが一発は耐えてくれるため、ここからタイプ受けしてダイマを枯らしつつ3体生存を目指す。
相手のダイマ終了後、拘る技を確認してネクロズマガマゲロゲの回復を図りたい。
ダイマガマゲロゲ等重めのポケモン相手の場合はダイウォールを使用してダイマを枯らすことも視野に入れる。

 

カバルドン及びアタッカーガマゲロゲ以外の水地面タイプ
カバルドンラグラージのステロあくび展開に対してはロトムガマゲロゲでループに入られる前に倒しにかかる。
ロトムガマゲロゲが技を外した場合も1回ならケアが効き、その場合毒を入れて相手が倒れるターンにロトムを着地させることでボルチェンで逃げながら展開を阻止することを目指す。
トリトドンやヌオーはステロが無いため、欠伸連打には交代を繰り返しながら守るを打ってこないか様子見しつつウィップで倒す。

 

ミミッキュ
初手で出てくるものはみがわり呪い型が多いためトリックで入る。
この型の場合は初手みがわりで入られることが多く、有利な展開となりやすい。
剣舞型の場合は剣舞で拘らせた場合は皮をはがしたり、鬼火を入れたりして弱体化を図る。
(最速アタッカーミミッキュはほとんど存在しなかったようでダイマに対しては上から動けた)
攻撃技で拘った場合はネクロズマ引きで安定する。

後発でザシアンとの役割集中が想定されるような場合はミミッキュかザシアンにロトムの鬼火を当ててネクロズマの体力を温存する。

(鬼火を切る場合のデメリットとしてはこの辺りが一番大きい)

堪えるイバンも多いので2体以上残すことを意識する。
特にネクロズマゴーストダイブや影打ちに投げてゴツメを触らせる役割があるので体力ミリでも余裕があればとっておくと有利になりやすい。

 

ヌケニン
全員が対処方法を持つためあまり意識しなくていい。
ロトムのスカーフがバレた後に鬼火以外で拘った場合少し面倒だが、ガマゲロゲのカゴの実を消費することでポルターガイストが効かず打点が無くなるため、体力を残すか実を消費することで対処できる。
S無振りガマゲロゲは意地ヌケニンを抜いているため、受け出しから眠るで無力化可能。

 

メタモン
ロトムガマゲロゲネクロズマロトム…の順に矢印が向いている側に対して打点が無いため、適度に体力を残しておくことで対処できる。
ネクロがザシアンと相打ちとなった場合にガマゲロゲに変身されるとよくないが、ボルチェンを使って立ち回ることで回避しやすい。
スカーフでないメタモンネクロズマに変身してきた場合もやや厄介だが、そもそもネクロズマメタモンにさほど弱くなく、そのままネクロズマで詰み合って勝つ、ロトムでスカーフトリックを入れる等状況に応じて選択する。

 

ゴチルゼル
被選出率0だったため途中から切って動いていたが、ケアする場合はゲロゲにだけ合わされないように動く。
具体的には相手の選出が確認できるまでボルチェン主体で動き、ネクロズマガマゲロゲカイオーガが対面した際にロトム引きするなど。


vsイベルタル入り(特にザシアンイベルタル
ダイアークが受からないためゼルネアスから入り、ゼルネアスvsザシアンの対面ができてしまった場合には相手のイベルタルへの釣り交換をケアして可能であればロトム引きをする。
(巨獣斬を選択されても1/4で受けてボルチェンから動ける。)
また、ゼルネアスvsイベルタル対面ができた場合もイベルタル側からダイスチルが飛んでくる可能性があるため、ロトム引きをする。
ロトムの仕事が多すぎる。

イベルタルダイマを遅らせるようにしながら相手を削っていき、イベルタルダイマを確認してからこちらは1体切りながらゼルネアスを投げジオコンを積まずに攻撃して倒す。(ダイスチルの択が存在することと、イベルを引かせず倒しきるため。)

この時こちらのゼルネアスが最速のため相手のイベルタルが最速でないことが確認でき、かつ削れていればダイジェットを打たせないことで、ダイマを切らずに相手のイベルタルを倒せることがあるため狙っていきたい。
逆にイベルタルの体力が満タンだとダイフェアリーを耐えてくるため、最低限イベルタルに削りを入れることを最優先とする。

苦手な構築ではあるが上記の立ち回りによって最低限の勝率は確保できた。

 

【あとがたり】


前期も最終日に似たような並びを少しだけ使用しましたが全く勝率を出せませんでした。
しかしS27最終1位の方が、型は異なるようでしたがほとんど同じ並びを使用していたのを確認したので、明らかに自分の実力不足であると断定することができ迷いなく同じ構築で続投することができました。
結果、ある程度の形にはすることができ安心していますが、時間不足で2rom目の用意ができなかったことや明らかに努力値調整の考察が足りていない点は少し残念に感じるところです。

最後になりますが読んでいただいた方が、この記事から何か今後につながるアイデアを見つけていただければうれしく思います。

質問などあれば@chatnoir_pまでお願いします。
長文ご覧いただきありがとうございました。

 

【SWSH】S13使用構築 スカーフAキュウコンスタン【最終64位 R2067】

f:id:chatnoir_p:20210102082557j:plain

 

S13おつかれさまでした。

TN:しゃのわーる

最終成績:64位 R2067

 

【構築経緯】

シーズン13中盤にスカーフテテフ(サイキネムンフォ両壁)が流行したが、対サンダー性能や氷技の通り、オーロラベールの存在等の要素からAキュウコンの方が強いのではないかと感じ構築をスタート。
キュウコンとタイプ補完が取れて相性の良いラグラージ、エースとして現環境最強のサンダーを採用。
ここまでで重いウツロイドを誘って倒せるポリゴン2までを確定とし、残りの枠でなるべく汎用性を落とさず対応範囲を広げること及びタイプの一貫切りを考えた結果エースバーンとミミッキュを採用して完成した。

対応範囲を求めた結果、せっかく壁展開やラグラージで起点作成が可能な構築であるにもかかわらずミミッキュ以外から積み技を切った点が惜しい。この点を煮詰めればより良いものになると思う。

 

【コンセプト】

・軸を決めきらずに構築全体での対応範囲を広げ、複数の勝ち筋を追えるようにする。

 

キュウコンで相手の初手タスキ枠を持って行った後に2体目に引いて最後に壁を貼ってサンダーでダイマというような想定した理想の動きはいくつかあったが、特に固執せず試合の状況や相手の選出に合わせ様々なプランが取れるようにした(つもり)。

 

【個体紹介】

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サンダー@いのちのたま

性格:ひかえめ

特性:プレッシャー

配分:H108 C148 S252

技構成:ボルトチェンジ ぼうふう ねっぷう はねやすめ

 

S : 準速

H : 前期よく見た耐久ライン

C : 余り

 

ヒレのスカーフ判別や後述するポリゴン2のスピードスワップ、自身のボルトチェンジ採用を考慮して素早さは準速とした。
技については、暴風羽休めは確定。残り2枠には様子見やPP枯らしが可能な放電みがわり型も考えたが、ドリュウズ入りなどに対しても投げたかったことと様子見ならボルトチェンジの方が使いやすいと感じたのでボルチェン熱風で採用。
持ち物はダイジェットの威力を最大まで上げられ、かつボルトチェンジの威力を補える珠とした。

 

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Aキュウコンこだわりスカーフ

性格:おくびょう

特性:ゆきふらし

配分:H20 B180 C188 D4 S116

技構成:オーロラベール フリーズドライ ムーンフォース ふぶき

 

S : 最速ランドロス抜き

H-B : 鉢巻グラスラ確定耐え

H-D : 特化サンダー火力アップアイテム無しのダイジェット確定耐え

C : 余り

 

初手に置かれやすい両ウーラオス、ウオノラゴン、フェローチェ、氷弱点(特に電気飛行組)に対して強く出れて安定して壁が貼れる。
タスキやマルスケを潰せるのが偉く、霰ダメの順番によってS関係やスカーフが判別できて助かることも多かった。
トリックが使えないこと以外は現環境のスカーフ枠として非常に性能が高いと感じた。

高い初手性能が魅力の一匹だが、霰ダメージがエースバーンのタスキをつぶしてしまうなどのデメリットもある。
特にウツロイド対面でポリ2引きした際にメテオビーム→ダイロックを受けるときの乱数に霰ダメの有無が大きく影響するため、パワフルハーブっぽいウツロ入りの構築相手には安易に初手に置いてはいけない。要注意!

余談であるが、ウツロイドをあなをほるダイアースで突破する型を一時期使用していた。Aに下降補正をかけず20振ることで鉢巻グラスラ耐え調整のウツロイドをダイアースで確定一発となる。後が続かないことが多く使いこなせなかったが誰か供養してほしい。

 

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ラグラージ@たべのこし

性格:のんき

特性:げきりゅう

配分:H252 B220 D36

技構成:あくび ステルスロック じしん クイックターン

 

H-D : 球特化サンダーのダイジェット確定耐え

H-B : 残り。なるべく硬く

S : ブリザポス意識でS個体値31にマイナス補正

 

Aキュウコンへの抜群技をすべて半減にでき、高い起点作成能力を持つことから採用。霰とステロを合わせればマルスケを確実につぶせる点も好相性。2体かけてそこまでする必要があるかは微妙だが、壁下であれば極めて安定してステロあくびループに持ち込むことができる。
サンダーのボルトチェンジクイックターンでサイクルを回したり、剣の舞を積んだドリュウズランドロスに激流ダイストリームで切り返したりと総じて動きの柔軟性が高い一匹だった。

ラグラージ自体のトピックではないが、選出画面でラグを見て初手に出てくるエースバーンはラムのみ持ちが多いため気を付ける必要がある。
ラグラージエースバーン対面でエースバーン側の行動は大概がビルドか膝のため、初手キュウコンを投げてエースバーン対面であれば火炎ボールをラグで受けた後に即クイックターンキュウコンを出し直し上からムーンフォースを打つ、というルートで一応処理できることになっている…

 

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ポリゴン2@しんかのきせき

性格:なまいき

特性:ダウンロード

配分:H244 A4 B4 C4 D252

技構成:れいとうビーム アイアンテール スピードスワップ じこさいせい

 

H-D : ほぼ特化

S :  カバルドンやカバ抜きブリザポスを意識してS31個体にマイナス補正

 

構築上重そうに見え、サンダーが誘うパワフルハーブウツロイドを起点にすることを想定した型。メテオビームへの受け出しから自己再生連打で打点が無いフリをしながら粘りつつスピードスワップでSを逆転させ、相手のメテオビーム2発目またはダイマックスを誘い、

◇メテオビーム2発目:溜めターン自己再生、発射ターンにダイスチル(ダイマ切りたくない場合は素アイアンテールでも可)でS逆転していればビーム撃たせずに突破
ダイマックス:受からなくなるまで再生連打し、ウォールを使って相手のダイマを枯らした後ダイスチルで突破

とすることで最速S104族、A1段階上昇、HD特化かつHB特化相当のポリゴン2が爆誕する。相手の裏が氷弱点やぬるいポケモンであればそのまま全抜きすることも多々あり、ウツロと組むことの多いカバサンダーなどであればそのままTODに持ち込めることもある。ダイスチルのおかげでミミッキュやブリザポスとも打ち合うことができ使用感が良かった。技範囲がやや狭いことだけが欠点だが、何度も1匹だけで試合を終わらせた最高のポケモン

 

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エースバーン@きあいのタスキ

性格:ようき

特性:リベロ

配分:A252 D4 S252

技構成:かえんボール とびひざげり ふいうち ちょうはつ

 

ナットレイテッカグヤに打点があって、クレセリアランクルスピクシーなどの詰ませキャラを対策できてバンギポリ2に打点が持ててブリザポスを削れて、初手・対面性能が高いことを求めた結果浮上したポケモン
何でもありか!
とびはねるがないためあまりダイマは切らないが、カグヤをエースバーンで見る選出をした場合にメテオビームカグヤと同時にダイマするタイミングがあり、その際はナックルから入る。

エスパー技ワンウェポンの詰ませキャラに対してリベロちょうはつ不意打ちで詰ますアイデアはシーズン12最終7位であるなつもんさんの構成をパクらせてもらいました。ありがとうございます。天才。構築に悪がいないためか結構選出されて刺さりました。

 

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ミミッキュ@たつじんのおび

性格:ようき

特性:ばけのかわ

配分:H4 A252 S252

技構成:じゃれつく かげうち つるぎのまい ウッドハンマー

 

エースバーンのちょうはつでは重いレヒレスイクン、ヌオーを処理するためのウッドハンマー採用。仮想的とする以上は最速レヒレを抜ける陽気での採用となった。
サンダーエスミミッキュというキャラパワーだけにすべてを任せる選出をした際にも後ろ残ったレヒレを倒せるという点で構築との相性はよかったと思う。
相変わらず切り返しから最後の詰めまでなんでもしてくれて助かった。いつもありがとう。
ミミッキュの構成については考察が足りておらず、特に調整と持ち物については詰めればより良いものがあると思われる。

 

※環境にウオノラゴンが多いと感じた場合はこの枠は臆病ゴツメカミツルギになる予定でした。実際一時そちらを使用していましたが、ミミに比べ汎用性がやや落ちる代わりに対ウオノラゴンナットレイおよび対受けポケモンへの崩し性能が高くなります。最終日は受け攻めみたいな構築が多く、ラッキードヒドヌオーなどをよく見たのでもしかするとカミツルギの方が環境にあっていたかもしれません。

 

【選出】

特に選出パターンは決めなかったが、明確な特殊受けがいない相手にはキュウコンラグラージ+サンダーという選出が一番多くパワーが出せていたと感じる。上述したが、ウツロイド入りには初手キュウコンを置かずにポリゴン2を選出する。

 

【総括】

目標としていた最終2桁を達成できてうれしいです。
構築についてはある程度の汎用性は担保できたと思いますが、3匹で相手の6匹を見るという点への意識がやや薄かったため選出択が発生すること、終盤に流行った受けを崩す手段が少ないことが反省点です。次回はそのあたり改善した組み方をしていきたいと思います。

 

ここまでご覧いただきありがとうございました!