【SWSH】S28使用構築 ゼルネネクロサイクル_対ザシアンオーガメタ【最終92位 R2013】
S28お疲れさまでした。
久々に最終2桁を達成したので構築記事を書きました。
TN:あいこ
最終成績:92位 R2013
S28で多く結果を出したザシアンカイオーガに対して高い勝率を保てたため、立ち回りを詳細に記載しました。
特定の構築にここまで厚くすると構築のバランスが崩れるという懸念もあるかと思いますが、先期はそれほどまでにザシアンカイオーガの数が多く、また日食ネクロズマを選出してカイオーガ入りに勝てることにはそれなりの価値があったと感じます。参考になれば幸いです。
以下常体
個体解説
ゼルネアス
ネクロズマ
ガマゲロゲ
ガオガエン
ランドロス
ロトム
選出と主要な構築への立ち回り
vsザシアンカイオーガ
vsイベルタル入り
【構築経緯】
①様々な伝説ポケモンが環境に存在し、特に型が複数存在するポケモン(例:ムゲンダイナ、ディアルガ等)を個別に対策しようとすると明らかに6匹では不足すると感じたため、そのほとんどをジオコンを積んで倒すことができるゼルネアスをエースとして採用。
②ゼルネアスが不利をとってしまい、かつ環境に一番多いザシアンに対して、サイクルを回しつつ様々な相手を起点に全抜きを狙える日食ネクロズマを採用。
相手の日食ネクロズマにも抗えるよう、ミラーに弱くない型にする。
③ザシアンの次に多い伝説で、特に日食ネクロズマが不利を取るカイオーガの対策枠を選択。
裏に負荷をかける能力を評価して貯水ガマゲロゲを採用。
④黒馬バドレックスに対して強く、ネクロズマに対して投げられるイベルタル、鋼タイプに対して見た目上弱くないガオガエンを採用。
⑤ゼルネアス、ネクロズマに対して一貫する鋼タイプに強い枠として珠サンダーを採用。
⇒グラードンやエースバーン等の高火力物理ポケモンが重いこと、および地面枠がガマゲロゲだと勝てない電気タイプが存在することが分かったため物理に対して強い地面枠で、ナットレイやテッカグヤを誘って倒せる残飯ランドロスに変更。
⑥対マンムーやGヒヒダルマ等の構築の穴を埋めつつ、上位伝説(ザシアン、カイオーガ、イベルタル、ネクロズマetc...) を上の5体と組み合わせてみることができるスカーフ水ロトムを採用。
【コンセプト】
・流行の構築(今期はザシアンカイオーガ)に対して勝率を出す
・ゼルネアスを軸とすることで、確実に負けてしまう構築を作らない
【個体解説】
ゼルネアス@パワフルハーブ
特性:フェアリーオーラ
性格:おくびょう
配分:C252 D4 S252
技構成:ムーンフォース ドレインキッス いわなだれ ジオコントロール
調整意図
S:最速(ウーラオス、ミミッキュ、ランドロス、90族伝説、最速でないイベルタル抜き意識)
C:ジオコン無しで火力を出すため振り切り
D:端数DL調整
対策しきれない有象無象を一掃する枠。困ったらこのポケモンを通すことを考える。
ゼルネ以外で倒せないジガルデやイベルタル等の伝説とヌケニンが組まれている場合に、ヌケニンへの打点がないと負けが確定するためヌケニンを突破できる技としていわなだれを採用。
A下降補正ではあるもののダイロックとして使用する場合はホウオウに対する打点としても十分。
ヌケニン以外については体力とジオコンとダイマがあれば突破できると感じたため、最大火力のムーンフォース、体力管理のためのドレインキッス、採用理由のジオコントロールで技構成は完成していた。
ジオコンを積まずにダイマすることも多かったこととウーラオスを抜きたかったので最速CSとしていたが、素で早いゼルネアスがあまりケアされず、Sが上昇していないイベルタルやランドロスを上から倒すなどさまざまな場面で最速が活きた。
特性:プリズムアーマー
性格:わんぱく
配分:H244 B124 S140
技構成:メテオドライブ じしん つきのひかり りゅうのまい
調整意図
S:+1で意地エースバーン抜き
HB:残り(ザシアンのインファイトの乱数意識でなるべく固く)
ザシアンを受けつつ様々なポケモンを相手に積んでいける鋼枠。
ゼルネアスやガマゲロゲをメタモンにコピーされた場合の対策も兼ねている。
メテオドライブ以外の攻撃技は日食ネクロズマミラーに強めかつザシアンに最大打点となり、ダイマ時の追加効果も強い地震を選択した。
ガマゲロゲに地面技を採用していないこと、メタモンにコピーされた際水ロトムに打点が無くなることなど、構築としての嚙み合わせもよかった。
エースバーンがやや重かったためSを調整したが、ザシアン受けを安定させることを優先する場合はHB振り切りへの変更も候補に入る。
ガマゲロゲ@カゴのみ
特性:ちょすい
性格:しんちょう
配分:H252 B4 D252
技構成:パワーウィップ ステルスロック ねむる どくどく
調整意図
HD:カイオーガを受けるためHD振り切り
カイオーガを受ける枠で、他には相手のカバルドンやウオノラゴン、水地面勢を相手にする枠。
ねむカゴ型にすることでカイオーガと同時に採用されやすい地面タイプを対策でき、選出をまとめることができた。
眠るを採用することで毒をいれてくる相手にTODできる点もいい。
攻撃技は瞑想カイオーガに強く出ることができ、トリトドンやラグラージに仕事をさせないパワーウィップを選択。
投げる構築は限られていたが、思った通りの活躍をしてくれた。
ガオガエン@あつぞこブーツ
特性:いかく
性格:しんちょう
配分:H252 B4 D252(※実際使用した個体は誤って端数A振り)
技構成:バークアウト しっとのほのお まもる すてゼリフ
調整意図
HD:黒バドレックスを受けるためHD振り切り
主に黒バドレックスに投げる枠で、守るや捨て台詞を絡めてバドレックス側の無理やりな行動にも対処しやすいことを評価した。
持ち物は回復アイテムとしたかったが、バドレックスの特性で木の実が生きない場面が多かったため、痛いステロダメを防ぐ厚底ブーツ。
技はみがわりを貫通できる悪技のバークアウト、サイクルを回す捨て台詞までは確定とし、他2枠には炎技が欲しくザシアン後投げが腹立たしかったための嫉妬の炎、択を緩和する守るを選択した。
炎技は他の技でいいような気もしている。
使用感は良かったが黒バドをほとんど一任していて疲弊することが多かったので、後述のロトムに悪の波動を採用して2匹がかりでバドレックスに対応した方がいいが、気が付いたのがシーズン終了後だった。
ランドロス(れいじゅうフォルム)@たべのこし
特性:いかく
性格:わんぱく
配分:H228 B196 D60 S28
技構成:じしん いわなだれ ビルドアップ みがわり
調整意図
H:みがわり最大効率(実数値193)
HD:無振りテッカグヤのかえんほうしゃをみがわりが最高乱数以外耐え
S:準速テッカグヤ抜き抜き
HB:残り
ゼルネアスネクロズマが苦手とするテッカグヤやナットレイを誘いながら対策することを最大の役割としつつ、ガマゲロゲで対応できない電気タイプと高火力物理ポケモンをまとめてみる枠。
役割の遂行力が高く、投げた試合は活躍してくれた。
ナットレイ、テッカグヤを見るため技構成はこの4つで完成している。
一定数ラスターカノンを覚えたテッカグヤが存在したため、どうしても気になる場合はHD振り切り(最高乱数以外耐え)で使う必要があるが汎用性を重視してこの調整とした。
特性:ふゆう
性格:おくびょう
配分:H252 D4 S252
技構成:ボルトチェンジ ハイドロポンプ おにび トリック
調整意図
S:最速(ザシアン、バドレックス意識)
H:火力アップアイテム無しダイマ技(エースバーンのダイアタック、サンダーのダイサンダー、ミミッキュやガマゲロゲのダイソウゲンetc...)を確定耐え
黒バドレックスの特化アストラルビット確定耐えなど
BD:端数DL調整
対マンムー、ランドロス、Gヒヒダルマ等の直接的な構築の穴埋めから、対ザシアン、カイオーガ、イベルタル、日食ネクロズマなどを他のポケモンと組み合わせての対策したり、タイプ受けサイクルを成立させたり、トリックで受けを崩したりと珠を取り上げて火力を削いだりと様々な役割を持ち、最後に入ってきたものの間違いなくこの構築の核となるポケモン。
このポケモンの体力とスカーフをいかに扱うかが勝率に直結する。
全試合の記録を付けてはいないが選出率は間違いなくトップであり、相応の活躍をしてくれた。
技構成は削りを入れつつ逃げるボルトチェンジ、地面への打点となるハイドロポンプ、役割を遂行するためのトリックまでは確定。
残りの1枠はガオガエンの解説にも書いた通り、鬼火ではなく悪の波動に変更した方が対黒バドレックスに対して勝ちやすく、全体の勝率が上がるものと思われる。
【選出と主要な構築への立ち回り】
サイクル構築なので基本的には相手の6体に対応出来る3匹を選出する。
サイクルが回りそうにない場合や選出がまとまらない場合はゼルネアスを通すことを考える。
相手にナットレイ、テッカグヤがいた場合はほぼ選出されるものと考えランドロスを優先的に選出し、ロトム以外に対して後投げが想定される場面では試合が一発で終わらないような対面であればランドロスに引いてケアしたい。
(不利対面を許すと1匹切らないと宿木展開を阻止することが難しい。)
以下は主要な構築に対する立ち回りを記載する。
vsザシアンカイオーガ
基本的に水ロトム先発、控えにネクロズマ、ガマゲロゲで選出し、ダイマックスは不利を取ってしまった際のケア用になるべく温存する。
現状のザシアンカイオーガ構築にはこの選出で勝てる場合が多く、採用率が高いポケモンに対しての立ち回りを記述する。
・ザシアン
ロトムのボルトチェンジとネクロズマのゴツメで削っていく。
雨が降っていない場面ではネクロズマに引いて、攻撃を受けたら月の光で回復し、剣舞やみがわりをしていた場合は攻撃する。
雨下でガマゲロゲvsザシアン対面を作られた場合ネクロズマに交代読みインファイトやかみくだくを当てることで突破を狙ってくるが、ネクロの体力が満タンであれば一度は受け出しが成立するため、受け出しから地震選択で倒すか流すかできる。
(本構築のネクロの調整では特化ザシアンにはインファイト×2で乱数で突破されるため気になる場合はB特化に変更を推奨)
ここでザシアンが交代した場合、カイオーガ以外への引きであればネクロズマを回復できることが多い。
カイオーガへの引きの場合は、相手はザシアンとカイオーガのみでサイクルしていることになるため、交代先への攻撃とボルチェンやゴツメでの削りを合わせて相手の方が先に1体倒れることが多く、倒れた1体に合わせてこちらも1体切って展開することで対処する。
釣り交換などされてザシアンが受からなくなった場合もネクロズマのダイマ択に持ち込んだり、こちらもガマゲロゲvsカイオーガ対面からの釣り交換でザシアンにロトムを合わせて消耗を狙ったりと抗う選択肢は多い。
最悪はザシアンがロトムの雨ドロポン圏内に入ればネクロが倒れても勝ち目はあるため、諦めず捲るプレイングを目指す。
・カイオーガ
ロトムのボルトチェンジとガマゲロゲのパワーウィップ、毒で削っていく。
ネクロズマとの対面ができた場合はガマゲロゲに引き、必要に応じて眠るで回復する。
初手ロトムとの対面は相手が最速スカーフだと抜かれているが、最大打点となる潮吹きもロトムが耐えはするため、相手の構築にマンムーやランドロス、Gヒヒダルマなどロトムの体力を残すことが重要なポケモンがいなければボルチェンで入っていい。
(潮吹きを受けてしまうと大幅に削られるため、先の展開が多少シビアにはなる。)
珠ダイマの場合はダイアタックでガマゲロゲが半分以上削られるため、受け出し後ダイソウゲン⇒ウォールでダイマを枯らしつつガマゲロゲを生存させて水技をけん制しつつロトムのボルチェンやネクロの竜舞で上を取って倒すことを目指す。
身代わり瞑想の場合はみがわりをガマゲロゲのパワーウィップで壊し続け、相手のダイマを確認した後ロトムに引いてトリックを入れてロトムを切り気味に動く。
相手が氷技で拘ればネクロに、水技で拘ればガマゲロゲに打点が無いため無力化できる。
+1までであればガマゲロゲがダイアイス+霰ダメ+れいとうビームを大体耐えるのでロトムを切った後ガマゲロゲを出して眠るで回復しながら技を確認し展開を取れる。+2以上の場合はネクロのダイウォールで技を確認して動く。
眠る瞑想は当たらなかったが、身代わり瞑想と同様にトリックを入れて対策するつもりだった。
いずれの型でも無傷でガマゲロゲを対面させられた場合はステロを撒きたい。
絶対零度は一撃で被弾しなければなんとかなることが多いが心臓に悪い。
・サンダー等の珠ダイマエース
ザシアン入り構築の性質上初手で投げられることが多いので、ダイマが疑われる場合はトリックから入る。
珠を取り上げて火力を削げばロトムが一発は耐えてくれるため、ここからタイプ受けしてダイマを枯らしつつ3体生存を目指す。
相手のダイマ終了後、拘る技を確認してネクロズマとガマゲロゲの回復を図りたい。
ダイマガマゲロゲ等重めのポケモン相手の場合はダイウォールを使用してダイマを枯らすことも視野に入れる。
・カバルドン及びアタッカーガマゲロゲ以外の水地面タイプ
カバルドンとラグラージのステロあくび展開に対してはロトムとガマゲロゲでループに入られる前に倒しにかかる。
ロトムやガマゲロゲが技を外した場合も1回ならケアが効き、その場合毒を入れて相手が倒れるターンにロトムを着地させることでボルチェンで逃げながら展開を阻止することを目指す。
トリトドンやヌオーはステロが無いため、欠伸連打には交代を繰り返しながら守るを打ってこないか様子見しつつウィップで倒す。
・ミミッキュ
初手で出てくるものはみがわり呪い型が多いためトリックで入る。
この型の場合は初手みがわりで入られることが多く、有利な展開となりやすい。
剣舞型の場合は剣舞で拘らせた場合は皮をはがしたり、鬼火を入れたりして弱体化を図る。
(最速アタッカーミミッキュはほとんど存在しなかったようでダイマに対しては上から動けた)
攻撃技で拘った場合はネクロズマ引きで安定する。
後発でザシアンとの役割集中が想定されるような場合はミミッキュかザシアンにロトムの鬼火を当ててネクロズマの体力を温存する。
(鬼火を切る場合のデメリットとしてはこの辺りが一番大きい)
堪えるイバンも多いので2体以上残すことを意識する。
特にネクロズマはゴーストダイブや影打ちに投げてゴツメを触らせる役割があるので体力ミリでも余裕があればとっておくと有利になりやすい。
・ヌケニン
全員が対処方法を持つためあまり意識しなくていい。
ロトムのスカーフがバレた後に鬼火以外で拘った場合少し面倒だが、ガマゲロゲのカゴの実を消費することでポルターガイストが効かず打点が無くなるため、体力を残すか実を消費することで対処できる。
S無振りガマゲロゲは意地ヌケニンを抜いているため、受け出しから眠るで無力化可能。
・メタモン
ロトム⇒ガマゲロゲ⇒ネクロズマ⇒ロトム…の順に矢印が向いている側に対して打点が無いため、適度に体力を残しておくことで対処できる。
ネクロがザシアンと相打ちとなった場合にガマゲロゲに変身されるとよくないが、ボルチェンを使って立ち回ることで回避しやすい。
スカーフでないメタモンがネクロズマに変身してきた場合もやや厄介だが、そもそもネクロズマがメタモンにさほど弱くなく、そのままネクロズマで詰み合って勝つ、ロトムでスカーフトリックを入れる等状況に応じて選択する。
・ゴチルゼル
被選出率0だったため途中から切って動いていたが、ケアする場合はゲロゲにだけ合わされないように動く。
具体的には相手の選出が確認できるまでボルチェン主体で動き、ネクロズマやガマゲロゲとカイオーガが対面した際にロトム引きするなど。
vsイベルタル入り(特にザシアンイベルタル)
ダイアークが受からないためゼルネアスから入り、ゼルネアスvsザシアンの対面ができてしまった場合には相手のイベルタルへの釣り交換をケアして可能であればロトム引きをする。
(巨獣斬を選択されても1/4で受けてボルチェンから動ける。)
また、ゼルネアスvsイベルタル対面ができた場合もイベルタル側からダイスチルが飛んでくる可能性があるため、ロトム引きをする。
ロトムの仕事が多すぎる。
イベルタルのダイマを遅らせるようにしながら相手を削っていき、イベルタルのダイマを確認してからこちらは1体切りながらゼルネアスを投げジオコンを積まずに攻撃して倒す。(ダイスチルの択が存在することと、イベルを引かせず倒しきるため。)
この時こちらのゼルネアスが最速のため相手のイベルタルが最速でないことが確認でき、かつ削れていればダイジェットを打たせないことで、ダイマを切らずに相手のイベルタルを倒せることがあるため狙っていきたい。
逆にイベルタルの体力が満タンだとダイフェアリーを耐えてくるため、最低限イベルタルに削りを入れることを最優先とする。
苦手な構築ではあるが上記の立ち回りによって最低限の勝率は確保できた。
【あとがたり】
前期も最終日に似たような並びを少しだけ使用しましたが全く勝率を出せませんでした。
しかしS27最終1位の方が、型は異なるようでしたがほとんど同じ並びを使用していたのを確認したので、明らかに自分の実力不足であると断定することができ迷いなく同じ構築で続投することができました。
結果、ある程度の形にはすることができ安心していますが、時間不足で2rom目の用意ができなかったことや明らかに努力値調整の考察が足りていない点は少し残念に感じるところです。
最後になりますが読んでいただいた方が、この記事から何か今後につながるアイデアを見つけていただければうれしく思います。
質問などあれば@chatnoir_pまでお願いします。
長文ご覧いただきありがとうございました。